今日は仕事納めです。
ナースセンターでは先日『高齢者介護福祉施設に従事する看護職現任教育指導者研修』をおこないました。当初は、集合研修の予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によりZoom開催に変更しました。
研修は「高齢者介護福祉施設の看護職の教育・人材育成」について実際に新人看護師を採用して取り組んでいる施設の講師から講演を聴き、新人看護師を採用して育てて行くためにはどうしたら良いか学ぶ機会とすることを目的に開催しました。講師のお話やグループワークで出た看護管理者さんのお言葉がとても心に響きました。「新人を育てることは、自分達の変化の機会だ」「できない、できないではなく、できるように育てる」「教えることは、指導者がどんな看護をしたいかが問題だ」等々。
「どんなふうに育てて良いかわからない」という言葉は、私も現役の時に指導者から何度となく聞きました。今なら『自分がどんな看護をしたいか語ってあげて!』と言えます。
私は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まった令和2年8月に、緊急事態宣言の発令されている沖縄県に看護師派遣として行き、現地の看護師さんと一緒に感染者の入院病棟で働きました。初めて勤務する施設、使ったことがない医療機器・器具、初めて一緒に勤務するスタッフでしたが、私には看護師として長年勤務した経験がありました。“今、自分にできる看護を精一杯やろう!”という思いで2週間過ごしました。
マザーテレサの言葉。「大切なのはどれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心を込めたかです」。
“自分のやりたい看護” “できる看護”にどうぞ、心を込めてください。おこがましい言葉かもしれませんが、私の思いです。
看護職の皆さま、お一人おひとりの新しい一年が温かいものでありますように。
良いお年をお迎えください。
鳥取県ナースセンター所長
谷口玲子
谷口玲子